2013年1月31日木曜日

ナガオカケンメイの考え 感想


デザイナー、ナガオカケンメイの日記集。いい本なので、感想を少々。


まず、僕は彼が好きだ。
彼のしている事業が魅力的なのもあるけれど、何より、綺麗事だけを並べようとしないところがいい。

『普通のサラリーマンなんてない。仕事をナメるな』

『仕事は練習の場所ではない。仕事以外の場で各々が練習・ウォーミングアップをし、初めていい仕事ができる。それをしない奴は勘違いをしている』

ある時は怒りを書き、ある時は喜びを綴る。 人の魅力って、『何をしているか』というのも大事だけれど、こういう、感情を表に出せたりする人柄もとっても大事な気がします。



彼の展開しているD&DEPARTMENTPROJECTも好き。

昔から長く生き残っている製品をロングライフデザインと呼び、販売しています。
http://www.d-department.com/jp/

多少高くても、飽きのこないデザインのものを長く使うのっていいですよね。 僕も物持ちがいい方なので、こういうのに弱いです。

一度彼女と自由が丘のお店に行った事があるんですが、扱っているものが本当に定番ものだらけで驚きました。 

例えば、この醤油差し



1958年の生産開始からずっと同じデザインで販売しているそうですが、見た目のハデさはありません。
正直、「これ買うんだったら、特選丸大豆醤油のガラス容器でいいわ」なんて思うくらい地味です。

でも、それが魅力なんですよね。 醤油差しに限らず定番デザイン・昔ながらのデザインなんですが、実家とかに置いてある古株の食器みたいな存在が、D&DEPARTMENTPROJECTで扱ってるようなものなんだろうな と思います。

見た目は地味なんだけど、見方によってはちょっとかっこいい気もする。 使っていくにつれ、結構かっこいいと思う。 みたいなカンジ。

バカ売れするようなものを扱っている訳じゃないので、儲けは少ないかもしれないけれど、こういう仕事かっこいいと思います。

PS.情熱大陸のビデオ見つけました。よろしければこちらもどうぞ
http://www.veoh.com/watch/v14213439zWr5HNFw







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